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ネット回線速度の目安は10~30Mbps!回線が遅いときの解決策まで

WiFi

インターネットや通信する時に、回線速度はどれぐらい必要なのかと思ったことはありませんか?

この記事では、快適に使える回線速度の目安を説明していき、「測定方法」についても紹介してきます。

また、回線が遅くて困ったときの解決策もいくつかお伝えします。この記事を読めば、回線速度の目安がわかり、遅いときの解決策がわかります。

回線速度の目安は10~30Mbps

回線速度の目安として、ホームページの閲覧や標準画質レベルの動画視聴であれば1~5Mbpsもあれば、快適に楽しむことが可能です。高画質動画でも100Mbpsも必要なく、おおよそ10Mbpsあれば問題ありません。

オンラインゲームをしたいと考えている場合も、どのゲームをするのかによって変わりますが30Mbpsあれば、どれでも快適に楽しむことができるでしょう。

メールもホームページ閲覧、動画視聴にも言えることですが、速い回線速度よりも10Mbps~30Mbpsを安定して出せるほうが重要です。

ただし、大型アップデートなので「8G」のものをダウンロードしないといけないとなると、少し時間がかかるのでオンラインゲームを遊びたい人はその辺りも考慮した方が良いでしょう。

「上り」よりも「下り」のほうが重要

回線速度には「上り」と「下り」の2種類があります。この意味を良く使われる言葉に言い直すと「アップロード」と「ダウンロード」にするとわかりやすいかもしれません。

ポイント

  • 下り(ダウンロード)
    ⇒動画の視聴やホームページの閲覧や画像などを落とすために必要
  • 上り (アップロード)
     ⇒メールやLINEを送信したり、画像を上げる時に必要

ネットサーフィンをする時や動画を見たいときに重要なのが下りであり、上りはそこまで必要ありません。メールやLINEでも大きな画像を上げない限りは1Mbps~3Mgpsもあれば十分です。

メールやLINEの目安

メールやLINEを快適に使う目安としては128kbps~1Mgbpsあれば十分です。LINEのやり取りやメールの送受信にデータ容量はほとんどしません。

128kbpsはWiMAXなどのモバイルWiFiで通信制限がかかった速度になりますので、速度が制限されていても、メールやLINEのやり取りに支障はありません。

ただし、1M以上の画像を送るときは少し時間がかかるので、あくまでも文字だけのやり取りの場合に限ります。

YouTube動画視聴の目安

YouTube動画は速くないと快適に見れない!と思っている方もいるでしょう。その考えは半分正解であり、半分間違いです。

YouTubeの動画視聴は「解像度」によって推奨されている回線速度が異なり標準画質であれば1Mbpsあれば快適に見ることが可能です。

4K 20Mbps
HD 1080p 5Mbps
HD 720p 2.5 Mbps
SD 480p 1.1 Mbps
SD 360p 0.7 Mbps

参考サイト:動画ストリーミングに関する問題のトラブルシューティング

表を見てわかる通り、解像度によって推奨される速度回線は違ってきますがHDの高画質版でも5Mbpsあれば快適に見ることができます。

ただ、4Kで動画を見たいと考えるのであれば20Mbpsは必要になります。ただ4Kで見るためには、対応テレビや対応モニターが必要になってくるので、それ以外のスマホなどで4K設定にしても、そこまで美しさはわかりません。

基本的には標準画質でも十分に綺麗に見えますが、景色動画やどうしても高画質で見たい時は5MbpsのHD 1080pで見ると良いでしょう。

ゲームの目安

オンラインゲームはその種類によって5Mbpsでも快適に遊ぶことができるものもあります。以前、あるゲームをテザリングで行い、大体3~5Mbpsの速度でしたが、問題なく遊ぶことができました。

ただ、プレイヤーの人数が多かったりすると少し読み込みが遅くなったりすることもあったので、速いに越したことはないでしょう。

FPSなど激しいアクションや戦闘シーンがあるものに関しては50Mbpsは欲しいところです。これを下回ってしまうと、遅延が起こり、その隙に他のプレイヤーに倒されてしまったり、快適に遊ぶことは難しくなります。

また、オンラインゲームは画面の解像度の他にも、様々な設定をすることができ、その設定がより高ければ高いほど、パソコンのスペックや回線速度が必要になるので注意した方が良いでしょう。

回線速度の単位:「Kbps」や「Mbps」とは?

「Kbps」や「Mbps」の基本の単位は「bps」となっています。その前につく「K」や「M」というのは、お金でいうところの「千」や「万」と同じもの。

これは「1秒間にどれだけデータが送れるか」というものです。この数字が多いほど速度は1秒に送れるデータの量が増えるので通信速度が速くなっていきます。

ちなみに回線速度の単位としては下記になります。

bps 回線速度の基本単位
Kbps bpsの1000倍。メールやLINE程度なら問題ないが基本遅い
Mbps Kbpsの1000倍。インターネットが問題なく使える
Gbps Mbpsの1000倍。1Gbpsも出れば、何でも快適に使える

そこまで難しく考える必要はなく、Mbpsで高い数字が出ていればインターネットや動画視聴は快適に出来ると思っていれば問題ありません。

回線速度の測定方法

快適に使える回線速度の目安について紹介してきましたが、実際に「自分が使っているインターネットはどれだけスピードが出ているのか知りたい」と思う方も多いでしょう。

そんな時は回線速度の測定ツールを使うことをおすすめします。

測定ツールはいくつもある

おすすめツール①:「NURO光の速度測定システム」

人気光回線のNURO光のオリジナル速度測定システムです。このサイトは見やすく、また使いやすいのが特徴です。NURO光を使っていなくても測定をすることができるのでおすすめです。

ただし、JAVAを使って速度を測定するため「Google chrome」では測定できないので注意しましょう。測定の結果は下り・上りはもちろんですが、回線の品質、測定状況をグラフで表示してくれるので見やすいです。

狙いとしては「今の速度はこれだけですが、NURO光に変えたらもっと速くなります!」と切り替えを狙う流れとなっています。

⇒NURO光での測定はこちら

 

おすすめツール②:「BNRスピードテスト回線速度/通信速度測定」

こちらの測定ツールはGoogle chromeにも対応しており、数秒で下り・上りの速度を「別々」に図ることができるのが特徴です。flash方式を採用していますが、画像読み込み版などもある為、スマホでも速度測定ができます。

回線サービス別の速度情報を見ることができ平均値を知ることができるので「自分の回線速度は遅い」ということ「少しだけ速い」など目視で簡単に確認することができるのは便利といえるでしょう。

⇒BNRスピードテストはこちら

おすすめツール③:「Radish(ラディッシュ)」

野菜のロゴが特徴的な測定ツールで簡単に速度を測ることが可能となっています。上り・下りの回線速度だけでなく、回線の品質・安定性も測れるのが便利で、是非使ってほしいツールです。

この他にも「みんなの測定結果」というページがあり、そこには過去にスピードテストをした人達の結果を見ることができます。地域・回線・プロバイダなど、様々な方法で絞り込むことができるので、プロバイダを検討しているときの参考値として使えるでしょう。

ただし、JaVaを使っているのでGoogle chromeでは上手く作動しないので、利用するときは別のブラウザを使うようにしてください。

⇒ラディッシュでの測定はこちら

回線速度の平均はどのくらい?

回線速度の平均はどのくらいか気になる方もいるでしょう。『RBB SPEED TEST』のランキングデータ集計では回線速度の平均値を見ることが可能です。

光回線の場合

光回線のトップ5の回線事業者を表にしてみました。

順位 回線業者 上り(Mbps) 下り(Mbps) プロバイダ
1位 オプテージ(旧ケイ・オプティコム)
eo光(ホームタイプ)1Gコース
756 956.1  
2位 So-net(ソネット)
So-net NURO 光(最大2Gbps)
947.4 955.4 So-net
3位 KDDI(auひかり)
KDDI auひかり ホーム5ギガ
900.1 955.3 au one net
4位 So-net(ソネット)
So-net NURO 光(最大2Gbps)
901.3 955.3 ASAHIネット
5位 オプテージ(旧ケイ・オプティコム)
eo光(ホームタイプ)1Gコース
935.9 952.7 eo/eo光ネット

※直近1か月間の順位です

1位はオプテージの1Gコースになり、2位はSo-netのNURO光。ただ、5位までの表を見て分かる通り、下りに関してはそこまで差はありません。

もし、光回線のプロバイダなどで悩んだ場合は上位5つのどれかを選べば基本的に間違いはないでしょう。

光コラボの場合

順位 回線業者 平均値(Mbps) 測定数
1位 @T COMヒカリ 452.2 86
2位 ビッグローブ光 280.2 52
3位 ぷらら光 196.3 817
4位 So-net光コラボレーション 161.4 36
5位 ドコモ光 158 766

※直近1か月間の順位です。

光コラボレーションはフレッツ光の回線を使用しています。@T COMヒカリが平均値としては高くなっています。ただ、ぷらら光やドコモ光などは有名な回線業者になるので、測定数が多く、参考する値としては信頼度は高いと言えるでしょう。

特にドコモ光はプロバイダによって回線速度に差があるので、慎重に選ぶ必要があります。

ドコモ光の場合

ドコモ光の回線速度はプロバイダによって異なり、また基本的には非公開となっています。ただ、プロバイダの一つであるGMOとくとくBBは全国平均の速度を公開しているので紹介します。

上り 137.80Mbps
下り 172.94Mbps

この数字であれば、4Kでの動画視聴は可能であり、オンラインゲームもFPSレベルまで快適に楽しむことが可能です。

また、公式サイトでは地域別に速度の平均値を出しているので、そちらも参考にしてみましょう。特にドコモ光を使っているのに思った以上に遅い場合はプロバイダが原因の可能性もあるので、乗り換える材料にもなるでしょう。

モバイルWiFiの場合

モバイルWiFiとはWiMAXやポケットWiFiのことで持ち運びができる回線端末になります。こちらは、光回線と違い場所・時間帯・端末によってかなり変わってくるのが特徴です。

ちなみに調べてみた結果、各時間帯の平均値は下記のようになりました。

時間帯 通信速度
朝7時~9時 7~10Mbps
昼12時~13時 1~3Mbps(土日は10Mbps以上)
夜19時~21時 25Mbps
夜22時~0時 30Mbps(週末はもう少し遅い)

あくまでも端末や場所で左右されますが、大きなズレは基本的にはないといっても良いでしょう。

昼12時頃は仕事をしている人は休憩時間になりますので、回線が混み遅くなる傾向にあります。その為、高画質でYouTubeを見るには少し不便と言えるでしょう。

それ以外の時間帯は動画視聴やFPS以外のオンラインゲームであれば快適に遊べる速度となっています。ネットサーフィンや動画視聴レベルであれば、すぐにネットが使えるモバイルWiFiも一つの選択肢と言えるでしょう。

ネットが遅いときの原因

ネットを使っていると「何か遅いな」と思うこともあるでしょう。その原因について一つずつ紹介していきます。

ポイント

  1. 回線の問題
  2. プロバイダの問題
  3. パソコンの問題

回線の問題

ネットが遅い原因として、まず挙げられるのが「インターネット回線が混雑している」ことが挙げられます。お使いのインターネット回線がIPv4だとユーザーがたくさんアクセスをしてしまうと通信速度が遅くなってしまうことがあります。

こちらは使っているインターネットのIPアドレスのバージョンを調べましょう。IPv4であれば、IPv6にしてもらえば、速度は改善されるかもしれません。調べ方は各プロバイダで変わってきますので、問い合わせをしましょう。

プロバイダの問題

ネットが遅くなる理由としてプロバイダが問題の時もあります。

プロバイダとは「インターネットと自宅を繋げる仲介業者」と考えてください。その仲介業者は自宅にインターネットを送るキャパシティを持っています。キャパ内であれば、ネットは快適に使えますが、キャパオーバーしてしまうと、その分遅くなるのです。

もっと簡単に言えば「プロバイダは道路」でインターネットは「走る車」。走る車が同じ道路に集中すれば、渋滞を起こして進めなくなります。

これを解決するには道路(プロバイダ)を思い切って変更することで速度が改善するかもしれません。

パソコンの問題

ネットはパソコン側の問題でも遅くなります。例えばOSが最新になっていなかったり、ブラウザをたくさん開いて「メモリ不足」になっている可能性も。また、パソコンのスペックも関係しており、10年以上前のものを使っていると、どれだけ良い回線にしても、意味がありません。

パソコンを変える、メモリを増強する、OSのバージョンを最新にするなど様々な対策をしてみましょう。

この他にもキャッシュが溜まっている可能性もあるので、定期的に掃除してあげるのも一つです。

接続機器の問題

無線LAN・モデム・LANケーブルなどが故障していたり、古いとネット接続が遅くなったり、または途中で切れてしまって快適なネットサーフィンを送ることができません。

特に無線LANの寿命は5年程度となっていますので、それよりも古いのを使っているのであれば、一度有線LANにしてみてネットをしてみると改善する可能性もあります。

この場合は新しい無線LANを購入すると良いでしょう。

後は有線LANケーブルでもカテゴリによって速度が変わりますので、購入する時に少し高いですが「カテゴリ7」にしてみるなど工夫してみましょう。

その他

この他にもモジュラーコンセントからモデムまでの距離が遠いとインターネットが遅くなる可能性があります。

家の中にモジュラーコンセントが複数あるなら、一度場所を変えてみてください。またはモジュラーコンセントを配線工事するのも一つの手です。NTTの業者に頼めば1万前後でやってくれるので検討してみてください。

おすすめの乗り換え先

次におすすめの乗り換え先について紹介していきます。

おすすめ回線①:「NURO光」

NURO光は世界最速「2Gbps」を誇る光回線です。他社の光回線は1Gbpsとなっていますので、その凄さがわかるでしょう。

一番速い光回線として有名であり、月額料金も戸建てで4,743円、マンションなら1900円~2500円と安いです。また、様々なキャンペーンがあり、1年は月額980円で使えたり、タイミングによっては更に安く使える可能性も。

500円でお試しすることも可能なので、迷っている場合は検討してみるのもおすすめです。

ただし、まだまだ対応している地域は狭く、工事を2回しないといけないデメリットがあります。まずは自分が住んでいるところがNURO光が使えるのか確認しましょう。

おすすめ回線②:「auひかり」

auユーザーなら「auひかり」はおすすめです。実測速度であればNURO光にも負けないので、NURO光がエリア対象外の人は検討してみてください。

月額料金は戸建て5100円、マンション3,800円とNURO光と比べると少々高くなりますが、auユーザーであれば、スマホ料金が割引になるのが魅力です。

更にインターネット乗り換えの時は約金負担もしてくれるので、気軽に乗り換えることができるのはメリットと言えるでしょう。

おすすめ回線③:「WiMAX2+」

WiMAX2+はモバイルWiFiになりますが、オンラインゲームなどしないのでおすすめの回線になります。UQコミュニケーションズの回線を使っていますので、どのプロバイダを使っても速度は変わりありません。

持ち運びも出来るので、スマホのデータ容量を抑えることも可能です。また自宅のみで使うことを考えているなら「L02」といったホームルーターで安定してネットを使うことができます。

月額料金は2,726円~になりますので固定回線に比べると2000円以上安くなることに。中には固定回線にしたが、あまり動画も見ない、オンラインゲームもしない人もいるでしょう。そんな時はWiMAX2+にすれば、お得にネットを使うことが可能です。

尚、プロバイダに関しては下記の記事を参考にしてください。

回線速度が10~30Mbpsあれば快適に使える

回線速度の目安について紹介しましたがいかがでしたか?

基本的には10~30Mbpsもあれば、メール・LINE、動画視聴、オンラインゲームも快適に使うことが可能です。ただし、FPSを快適にしたい場合は50Mbpsは必要になるので注意しましょう。

もし、スピードテストを行い、常時10Mbpsも出ない場合は今回紹介した方法で対処をしてみてください。それでもダメな場合はプロバイダや回線業者を変えた方が良いでしょう。

もし、どこの業者にすれば良いのか迷ってしまったのであれば、この記事でおすすめした「NURO光」「auひかり」「WIMAX2+」を一度検討してみてください。

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