WiMAXを検討している方のなかには、料金プランが複雑で分かりづらいと感じている人も多いですよね。
携帯電話のように店舗を構えていることも少なく、どこに相談すればよいか分からず、不安に感じている人も少なくありません。
WiMAXユーザーの多くはインターネットから情報を収集し、自分に合ったプランを自分自身で判断して契約していますが、初めてWiMAXを検討する人にとっては高いハードルに感じられるもの。
そこで今回は、WiMAXに詳しくない初心者さんでも分かりやすように、料金プランの内容をご紹介していきましょう。
この記事でわかること
WiMAXを選ぶときに気をつけること
まずはWiMAXを契約する際に注意しておきたいポイントをご紹介します。WiMAXの基本ともいえる内容ばかりなので、まずはしっかりと押さえておきましょう。
プロバイダ(代理店)によって料金が異なる
WiMAXと聞くと「ドコモ」や「au」、「ソフトバンク」のように、携帯電話キャリアのようなものであると考えている人も多いです。しかし、これは厳密に言うと誤りです。
固定回線のインターネット契約を思い出していただくと分かりやすいと思いますが、WiMAXとはNTTのフレッツ光のようなものと考えてください。
フレッツ光はNTTとの契約だけでは利用できず、他にプロバイダとよばれる事業者と契約する必要があります。WiMAXも同様で、複数あるプロバイダの中から選定します。
しかし、フレッツ光と異なるのは、契約先と料金の支払先はプロバイダに統一されている点です。そのため、「WiMAX」という名称が入った契約では利用している回線は同じであるものの、プロバイダによって金額やプラン、キャンペーンなどの内容はそれぞれ異なります。
プロバイダごとの料金の違いやメリットなどは、WiMAXの比較記事で詳しく紹介しているため、ぜひ確認してみてください。
WiMAXの契約にかかる料金
携帯電話を契約する際には事務手数料がかかるのと同様に、WiMAXも契約時に支払わなければならない料金が存在します。
ポイント
- 初期費用は契約手数料とルーター代
- 月額料金はプランによって違う
- プロバイダによってはキャッシュバックがある
- オプション料金がかかることがある
また、初期費用のほかにも月額料金の基本的なプランの違い、よくあるキャンペーンなども簡単にご紹介しましょう。
1.初期費用は契約手数料とルーター代
まずは初期費用として最低限必要となるのが、契約事務手数料です。これは携帯電話の契約時にもかかるため、なんとなく理解できる人も多いことでしょう。新規事務手数料は3,000円で、契約後の基本料金と合わせて請求となります。
また、もうひとつ初期費用としてかかるのが、WiMAXを利用するための本体である「ルーター」とよばれる機器の代金です。携帯電話の場合は端末代金が分割となっているケースが多いですが、WiMAXの場合は一括支払いが条件のところもあります。
ただし、多くのプロバイダでは端末代金を無料にしたり、限りなく低価格で提供しているところがほとんどです。プロバイダを選ぶ際には、端末代金が無料であったり安く提供しているところを選ぶのもおすすめです。
2.月額料金はプランによって違う
WiMAXの月額料金プランは大きく分けて2つのプランに分けることができます。プロバイダによっても多少名称は異なりますが、「ギガ放題」と「7GBプラン」というものです。まずは両者の違いについて表にまとめてみます。
今回は一例として、UQコミュニケーションズのプランで比較してみました。細かな金額はプロバイダによっても異なりますが、傾向としては同じですので参考にしてください。
ギガ放題 | 7GBプラン | |
---|---|---|
料金 | 4,380円 | 3,696円 |
通信速度制限 | 3日間で10GBに達した場合、 翌日夜間の速度を1Mbpsへ制限 |
1ヶ月間で7GBに達した場合、 翌月の速度を1Mbpsへ制限 |
上記比較表を見ていただくと分かる通り、ギガ放題よりも7GBプランのほうが1,000円弱安くなっています。
ただし、1ヶ月で7GBに達した場合に通信速度制限の対象となることから、ほとんどのユーザーはギガ放題を選択しているという現状があります。
上記のプランは1ヶ月ごとに変更が可能なケースがほとんどのため、使い方に合わせて対応させることができます。
3.プロバイダによってはキャッシュバックがある
プロバイダによって変わるのは料金プランだけではありません。キャンペーンなどで行われているキャッシュバックを受け取ることもでき、その金額も大きく異なります。
また、キャッシュバックがない代わりに月額料金を割り引いているというプロバイダもあり、最初にまとまった金額をキャッシュバックとして受け取るのか、毎月均等に割り引いていくのかはユーザーによっても好みが分かれるところです。
4.オプション料金がかかることがある
プロバイダによってさまざまなオプションサービスを提供しており、基本料金に追加してオプション料金が必要になることも少なくありません。オプションサービスとして多いのが、修理時の保証やセキュリティ対策のソフトなどがあります。
WiMAXとその他ネット回線を料金比較
WiMAXをその他の回線と比較したとき、どのような違いがあるのでしょうか。
今回はWiMAXの他に、Pocket WiFiとしてサービスを提供しているワイモバイル、固定回線としてもっとも一般的なフレッツ光を一例として挙げてみました。
WiMAX GMOとくとくBB |
ポケットWiFi Y!mobile |
固定回線 フレッツ光 |
|
---|---|---|---|
初期費用 | 3000円 | 3000円 | 800円+ 工事費用(18,000円) ※工事費用は分割 |
実質月額 | 3,351円 | 3,696円 | 4,400円(戸建て) |
通信速度 | 〇 | 〇 | ◎ |
契約期間 | 3年 | 3年 | 2年 |
向いている人 | ・家でも外でも利用したい ・通信制限を気にせず使いたい |
・充実したサポートを受けたい ・外でインターネットを楽しみたい |
・宅内のみで使いたい ・一切の通信制限を受けたくない |
月額料金が安い
3社の料金を比較してみると、月額料金がもっとも安いのはWiMAXであることが分かります。携帯電話、インターネット回線を別々に支払っていると、通信費だけでも数万円かかってしまうケースも珍しくありません。
パソコンやスマホなど、インターネットに接続するための回線をWiMAXに一本化することで大幅に料金の節約につながるはずです。
ネット回線の工事が不要
初期費用に注目すると分かる通り、固定回線であるフレッツ光の場合は宅内に光回線を引き込む工事が必要になります。WiMAXであればそのような煩わしい工事が不要であり、開通時間の短縮と初期費用の軽減にも繋がります。
外出先でもネット環境に困らない
WiMAXの最大のメリットは、外出先でもインターネットを利用できるという点にあります。
これはワイモバイルにも共通しているポイントではありますが、WiMAXにはギガ放題というプランがあり、なおかつ料金も安いためおすすめです。
WiMAX料金支払い方法について
WiMAXのプロバイダを選ぶ際に注意しておきたいポイントのひとつに、月々の料金の支払方法があります。ほとんどのWiMAXプロバイダはクレジットカード払いが条件となっており、口座振替での支払いができないケースが多いです。
一部大手のWiMAXプロバイダのなかには口座振替での登録が可能なところも存在していますが、口座振替を選択した場合は各種キャンペーンの適用対象外となってしまうケースが多いため注意が必要です。
何らかの事情によって自分名義のクレジットカードを持っていない方は、契約前にプロバイダの提供条件を確認しておきましょう。
WiMAXを解約するときの違約金について
携帯電話や光回線など、現在では多くの通信事業者と契約する際に一定期間の契約期間が定められることが多いです。
契約期間も2年、3年、長いケースでは4年というところもあり、契約期間の年数ごとに到来する契約更新月に解約しないと違約金が発生してしまいます。
選択する料金プランやキャンペーンの適用条件としても契約期間が定められているケースが多いため、契約前に必ず確認しておく必要があります。
仮に契約更新月以外のタイミングで解約手続きを行ってしまうと、WiMAXの場合では最大2万円程度の違約金を支払わなくてはいけなくなり、大きな出費となってしまいます。
電波の状態が悪くキャンセルしたい場合は、契約後8日以内であれば違約金が発生しない「初期契約解除制度」が設けられているプロバイダも多いため、万が一のときのためにも確認しておきましょう。
WiMAXは「ルーター」「プロバイダ」「料金プラン」をこだわろう
今回はWiMAXの料金について基本的な内容をご紹介してきました。
まずは自身の使い方に合ったプロバイダを選ぶことが重要であり、提供条件もさまざまなものがあることを覚えておきましょう。
また、WiMAXを利用する際に必要不可欠なルーター本体もどのような端末がラインアップされているかはプロバイダによって異なるため、積極的に情報収集をしてみてはいかがでしょうか。
今回の記事をWiMAXプロバイダ選びの参考にしていただけると幸いです。