モバイルWiFiルーターのなかには通信容量無制限で使い放題といったプランも登場していますが、その際に注意しておきたいのが「WiMAXの3日間で10ギガの制限」です。
実際に制限の対象となるにはどの程度の利用が想定されるのか、制限の対象となった後はどのように変化するのかについて詳しく解説していきます。
この記事でわかること
WiMAXの3日で10ギガ制限とは?
3日間の通信容量合計が10GB以上となった場合、翌日の通信速度が1Mbpsまで低下するというものです。
多くのユーザーはWiMAXの契約をする際に通信容量無制限のプランを契約していますが、「3日で10GB以上の利用で通信制限の対象」には注意する必要があります。
固定回線ではこのような制限はありませんが、スマホやモバイルWiFiルーターといったモバイル回線ではトラフィックの混雑を避けるためにこのような制限が課されています。
たしかに1ヶ月あたりの利用においては容量無制限で使い放題ではあるのですが、3日間という短いスパンで大容量の通信を行った場合は通信速度が制限されてしまいます。
モバイルWiFiを選ぶ際に「無制限」という文言に釣られてしまいがちですが、契約時には注意が必要です。
補足
WiMAXでは、かつて3日間で3GBの制限が設けられていたのですが、2015年から現在のような10GBの制限に変更されています。
3日で10ギガ消費する利用量の目安
WiMAXの通信制限の基準となる10GBという容量ですが、数字だけを聞いてもピンとこない方も多いはず。そこで、実際に10GBの目安となる利用量をいくつかの例で紹介します。
WEBページ閲覧 | 約25,000〜30,000ページ |
---|---|
メール送受信 | 約200万通 |
動画(標準画質) | 約30〜40時間 |
動画(高画質) | 約15〜20時間 |
約30,000回のツイート | |
LINE | 50文字程度で約4,000回 |
上記はほんの一例であり、条件によっても数字は変わってきます。たとえば、上記で挙げたWEBページとはYahoo!のトップページですが、テキスト中心のブログと写真が多用されたページではデータ量も違います。
また、メールやTwitter、LINEなども写真や動画、スタンプなどを多用するとさらに容量は大きくなります。今回、ソーシャルゲームを挙げていない理由はアプリによって通信容量が大きく異なるためです。
比較的通信容量が少ないパズドラは約40,000時間プレイできますが、白猫プロジェクトなどのRPGでは50時間程度で10GBに達してしまいます。
3日で10ギガ使うとWiMAX通信制限が制限される
先ほども簡単に触れましたが、WiMAXを3日間で10GB以上利用した場合、翌日に通信速度が1Mbpsに制限されてしまいます。
翌日夕方18時から26時のあいだ通信制限がかかる
通信速度制限の対象となるのは、対象の3日間の翌日18時から26時(午前2時)の8時間だけです。多くのユーザーが利用し、ネットワークの混雑が起こりやすい時間帯だけを制限しているため、丸一日制限となるものではありません。
通信速度制限中でも使用できる
通信速度制限中には1Mbpsまで低下してしまいますが、インターネットがまったく利用できないというものではありません。あくまでも速度が低下するだけであるため、SNSなどで最低限の連絡はとることができます。
しかし、速度が遅い以上は高画質の動画などトラフィック量が多いコンテンツは実質的に見られないと考えたほうが良いでしょう。
3日で10ギガ制限はリセットされない
WiMAXの速度制限で誤解されやすいポイントが、「3日経てば通信容量がリセットされる」ということです。少し分かりづらいため、表にまとめてみました。
1日目 | 2日目 | 3日目 | 4日目 | |
---|---|---|---|---|
通信容量 | 4GB | 4GB | 4GB | 1GB |
- 4GB+4GB+4GB=12GB
4日目18時以降に速度制限 - 4GB+4GB+1GB=9GB
10GB未満のため5日目には速度制限対象外
このように、速度制限がかかったとしてもそれまでのデータ量は引き継がれます。そのため、仮に4日目も2GB以上のデータ通信を行った場合は5日目も速度制限の対象となることになります。
WiMAXで通信制限を解除するためにすることはない
3日で10GB以上の通信を行った場合、残念ながらWiMAXの通信制限を解除する方法はなく、時間が経過するのを待つほかありません。
他のWiFiを利用しよう
通信速度制限の対象となってしまった場合は、自宅の固定回線やWiFiスポット、スマホのテザリング機能などで代用することも検討してみましょう。
スマホの場合は追加料金を支払うことで通信可能なデータ量を追加することもできるため、契約内容を確認してみることがおすすめです。
速度制限が解除されないときの対処法3選
通信速度制限が解除される午前2時以降になってもインターネットが低速の場合、どのようなことを確認すれば良いのでしょうか。今回は対処法として3つの例を挙げてみました。
- 屋外で使用してみる
- 接続端末数を減らしてみる
- 再起動する
1.屋外で使用してみる
室内の電波状況が悪くネットワークが低速になっている可能性もあるため、まずは外に出て電波が安定している状況で試してみましょう。端末側のアンテナバーは立っていても、通信状態が不安定なケースも考えられます。
2.接続端末数を減らしてみる
モバイルWiFiに接続しているデバイスが複数ある場合、他のデバイスの接続を解除してみましょう。ただし、このときパソコンが接続されている場合、OSのアップデート作業が進行している可能性もあります。
また、スマホやタブレットもアプリケーションの更新データがダウンロードされている可能性もあるためデバイスの状態を確認してから解除するようにしましょう。
3.再起動する
モバイルWiFiルーター本体になんらかの不具合が起こっている可能性もゼロではありません。そのため、本体の再起動を試して様子を見てみましょう。
3日で10ギガ制限がないのはネクストモバイル
多くのWiMAX事業者は3日で10GBの速度制限を設けています。これはネットワークのトラフィックが増大し、混雑を避けるためのもので、ユーザーが公平に快適なインターネットを利用するうえで不可欠なものです。
そんな中で3日間10GBの制限がないモバイルWiFiルーターが登場しました。
月間データ量は20GB、30GB、50GB
短期間で大容量の通信を行うケースが多い方に特におすすめのプランです。ちなみに、ネクストモバイルはソフトバンクのネットワーク回線を使ったMVNO。
そのため、対応エリアも広くスピードも速いというメリットがあります。現在ソフトバンクのスマートフォンを利用している方は、エリアを心配する必要もないため安心して利用できるのではないでしょうか。
WiMAXは月間データ通信量を無制限にできる
3日間のデータ通信制限があるとはいえ、インターネットのヘビーユーザーがモバイルWiFiルーターを選ぶ際にはWiMAXの契約がおすすめです。
それは、数あるモバイルWiFiルーターのなかでも月間のデータ通信量無制限のプランを提供しているためです。
プラン名は「ギガ放題」
WiMAXの通信容量無制限のプランは「ギガ放題」という名称で提供されています。
もちろん、月間7GBの制限がついた通常プランの「ライトプラン」も提供されていますが、月額料金も700円ほどしか変わらないため、9割以上のユーザーがギガ放題を選択しています。
ちなみに、利用状況に合わせて途中からプラン変更も可能です。
3日で10ギガ使わなければ制限なし
3日間で10GBの制限が設けられているとはいえ、日常的にギガ単位の通信を行うユーザーはそれほど多くありません。
大容量のデータファイルをダウンロードしたり、日常的に動画をダウンロードしているような場合でなければ、それほど心配することもないでしょう。
心配ならWiMAXルーターの通信量をチェック
どうしても通信制限が不安であれば、利用時にはデータ通信量をチェックすることがおすすめです。概算のデータはWiFiルーター本体で確認できるほか、WiMAXのマイページで確認することもできます。
まとめ
今回ご紹介した3日で10GBの通信速度制限は、多くのユーザーがネットワークを公平に利用するために必要不可欠なものです。インターネットの用途を考えながら、自分に合ったプランを選びましょう。