就職や進学、転勤など、引っ越しに合わせてインターネット回線の契約を検討する方も多いのではないでしょうか。
最近では宅内工事が不要なモバイルWiFiサービスが人気を集めていますが、なかでも人気なのがWiMAXとソフトバンクエアー。両者にはどのような違いがあり、どちらがおすすめなのでしょうか。
今回は、WiMAXとソフトバンクエアーをあらゆる面から比較し、インターネット回線として快適でお得に使えるのはどちらなのかを徹底的に検証していきます。
この記事でわかること
WiMAXとは?
WiMAXとはUQコミュニケーションズが提供しているモバイルWiFiサービスです。UQコミュニケーションズ以外にも複数のサービスプロバイダから契約先を選ぶことができ、料金やキャンペーン内容もさまざまです。
ソフトバンクエアーと比較する前に、まずはWiMAXの特徴を紹介していきましょう。
WiMAXの特徴
- 通信速度が速い
- サービス対応エリアが広い
- キャリアでWiMAXを契約できるのはauだけ
- 3日で10ギガ制限がある
今回はWiMAXの特徴として4つのポイントを紹介します。
1.通信速度が速い
WiMAXの最大の特徴といえば通信速度の速さが挙げられます。下り最大758Mbpsを誇り、これはモバイルWiFiサービスのなかでも随一のスピード。光回線にも負けないほどの安定した接続スピードが魅力です。
対してソフトバンクエアーの場合は、下り速度が最大350Mbpsとなっており、接続スピードにおいてはWiMAXに比べて倍以上の差があることが分かります。
2.サービス対応エリアが広い
WiMAXもソフトバンクエアーも都市部でのサービス提供エリアには大差がありませんが、郊外で比較してみるとWiMAXのほうが対応エリアが広いことが分かります。
そもそもソフトバンクエアーは自宅など固定して利用するケースを想定しているため、自宅がサービスエリア内に入っていれば問題ありませんが、郊外に住む方にとっては重要なポイントといえるでしょう。
ちなみに、WiMAXのサービス提供エリアはUQコミュニケーションズのホームページから、ソフトバンクエアーのサービス提供エリアはWireless City Planning社のホームページからそれぞれ確認することができます。契約前にぜひ確認しておきましょう。
3.キャリアでWiMAXを契約できるのはauだけ
WiMAXは20社以上のサービスプロバイダによって提供されていますが、なかでも大手通信キャリアであるauもWiMAXの契約が可能です。当然のことながらauショップで手続きが可能で、対面でしっかりと説明してもらえるという点は安心できるポイントといえるでしょう。
ちなみにドコモやソフトバンクはWiMAXのサービスプロバイダではないため、ショップでの契約手続きができません。auは大手通信キャリアで唯一WiMAXを提供しています。
4.3日で10ギガ制限がある
WiMAXには「3日間で10GB」という利用制限が存在します。これはその名の通り、3日間で10GBを超えるデータ通信を行った場合、翌日の夜間に通信速度が1Mbpsへ制限されるというもの。
1Mbpsという速度は非常に低速で、動画サイトの閲覧はほぼ不可能に等しいものです。通常のウェブサイトであっても表示に時間がかかるため、使いすぎに注意しなければなりません。
ソフトバンクエアーとは?
WiMAXの次はソフトバンクエアーの特徴もご紹介していきましょう。そもそも、ソフトバンクエアーとはソフトバンクが提供している固定タイプのWiFiサービスです。
「Airターミナル」とよばれる専用端末をコンセントに差し込むだけでインターネットが楽しめ、面倒な宅内工事が不要。WiMAXは屋外での利用を前提としているのに対し、ソフトバンクエアーは宅内での利用を前提としているのが異なるポイントといえるでしょう。
1.ソフトバンクユーザーはスマホ代が安くなる
ソフトバンクには「おうち光割セット」とよばれる特典があります。これはソフトバンクのスマートフォンと自宅のインターネット回線を利用することにより、スマートフォンの利用料金が割引となるもの。ソフトバンクエアーも自宅のインターネット回線とみなされるため、この割引特典が適用されます。
2.月額料金が高い
ソフトバンクエアーの月額料金は、WiMAXに比べると高額な傾向があります。まずはソフトバンクエアーの料金を詳しく見ていきましょう。
ソフトバンクエアー | 1〜24ヶ月目まで (はじめよう SoftBank Air割適用) | 25ヶ月目以降 (通常料金) | ソフトバンクのスマホ割引 |
---|---|---|---|
ソフトバンクエアー単体契約 | 3,800円 | 4,880円 | 対象外 |
ソフトバンクエアー+ソフトバンクのスマホ | 4,300円 | 4,880円 | △1,000円 |
※いずれも税抜の月額料金 次にWiMAXの料金を比較してみましょう。今回はサービスプロバイダの一例としてGMOとくとくBBの料金で比較してみました。
1〜2ヶ月目 | 3〜36ヶ月目 | 37ヶ月目以降 | |
---|---|---|---|
ギガ放題プラン | 2,170円 | 3,480円 | 4,263円 |
※いずれも税抜の月額料金
上記のように、ソフトバンクエアーとWiMAXの料金を比較してみると圧倒的にWiMAXのほうが安価で利用できることが分かります。
しかもソフトバンクエアーは自宅の固定回線に近い利用をするユーザーがほとんどのため、短期間で解約をするというケースは稀です。長く使い続ける前提であっても、WiMAXのほうが通信コストは安くなるといえるでしょう。
ソフトバンクエアーよりWiMAXのほうがおすすめな理由
ここまでWiMAXとソフトバンクエアーのサービス内容を比較してきましたが、トータルで考えるとWiMAXのほうがおすすめできるポイントが多いといえます。
ポイント
- ポイント
- 月額料金が安い
- 通信速度が速い
- サービス対応エリアが広い
なぜソフトバンクエアーよりもWiMAXのほうがおすすめできるのか、その理由を具体的にご紹介しましょう。
1.月額料金が安い
ソフトバンクエアーとWiMAXの月額料金の比較でもご紹介したとおり、両社の料金には圧倒的な差があります。通常のモバイルWiFiサービスとして利用する前提であれば、ソフトバンクエアーよりもWiMAXのほうがコストが抑えられます。
ただし、ソフトバンクのスマートフォンを契約しているユーザーの場合はスマートフォンの料金が割引になる特典も提供しているため、契約時にはじっくり比較検討する必要があります。
2.通信速度が速い
ソフトバンクエアーの通信速度は下り最大350Mbps。これに対してWiMAXの場合は機種によっても変わるものの、700Mbps以上の速度を誇ります。最大速度の比較は一目瞭然ですが、加えて実効速度や通信速度制限についても注目すべきポイントがあります。
ソフトバンクエアーは通信速度制限の有無を公表しておらず、対象となる場合の基準も非公表です。実際のユーザーの声の中にも、実効速度が数Mbps程度しか出ていないといったケースが見られ、決して通信速度が速いとはいえない状況のようです。
3.サービス対応エリアが広い
WiMAXの通信可能エリアは、通常のWiMAXのエリアはもちろん、auのLTE回線も利用可能です。特に山間部などは電波が途切れやすい場所も多く、auの安定したLTE回線を利用できるというのは大きなメリットといえるでしょう。
当然のことながらソフトバンクエアーの場合は利用できる回線はソフトバンクの回線のみ。サービス対応エリアという面で考えると、2つの電波が利用可能なWiMAXに軍配が上がります。
WiMAXの申し込み方法
特徴 | |
---|---|
各プロバイダー | ・専用WEBページまたは電話受付 ・実店舗としての窓口がないため契約に不安のある方にはおすすめできない ・契約特典やキャッシュバックはもっともお得 |
UQ WiMAX | ・UQ専売ショップまたは家電量販店などに展開中 ・新規契約と機種変更のみで、店舗での解約はできない |
価格.com | ・「実質費用」はキャッシュバック相当額を月額料金から割り引いた金額であるため注意が必要 ・解約手数料が通常に比べて高額 |
家電量販店 | ・UQ WiMAXなど申し込み可能なプロバイダが限られる ・解約手続きはできない |
auショップ | ・auショップで順番待ちをしなければならない ・料金が高い |
CATVショップ | ・対応しているCATV業者はJ:COMグループのみ |
一番お得なのは各プロバイダーのホームページからの申し込み
WiMAXのベースとなる基本的な月額料金は当然のことながらどの方法で申し込んだとしても同じです。しかし、キャッシュバックや各種割引特典などは申込みのルートによっても異なります。
上記の表のとおりWiMAXの申し込み方法にはいくつかの手段がありますが、なかでも最もお得なのは各プロバイダのホームページによる直接申し込みです。
それぞれのプロバイダの料金やキャンペーンの具体的な内容については、WiMAXの比較記事を参考にしていただければと思います。
WiMAXとソフトバンエアーの比較結果
今回はWiMAXとソフトバンクエアーの特徴や料金などを比較しながらご紹介してきました。
通信エリアや料金の安さ、特典内容など、さまざまな面においてWiMAXのほうが有利であることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
今後インターネット回線の契約を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。