屋外でのインターネット環境としてメジャーな存在になったWiMAX。WiMAXを契約して利用するためには、携帯電話のショップのような窓口がある店舗は非常に限られています。
多くのユーザーはインターネットで情報を収集し、自分にとって最適なプロバイダや料金プランを選択しています。
なかでも注目を集めているのがギガ放題のプラン。しかし、インターネットの使い方も人によって異なるものです。
今回は、WiMAXを契約する際にギガ放題を選択すべき人はどのような人なのか、詳しくご紹介していきます。
この記事でわかること
WiMAXのギガ放題とは?
そもそもWiMAXのギガ放題とはどのような仕組みの料金プランなのでしょうか。混同しがちな内容のため、今回はギガ放題ではないモバイルWiFiルーターと、固定回線の代表格であるフレッツ光と比較してみました。
月額料金 | 利用できる場所 | 通信容量制限 | |
---|---|---|---|
Y!mobile 7Gプラン |
4,380円 | 屋外・屋内 | 7GB/月 |
フレッツ光 (戸建て) |
6,100円 | 屋内のみ | なし |
WiMAX(※) | 3,480円 | 屋外・屋内 | 3日間で10GB 以上の場合対象 |
※GMO WiMAX月額割引キャンペーンの場合
上記比較表を見ても分かる通り、WiMAXは他社のモバイルWiFiルーターや固定回線と比較してもメリットが大きいといえるのではないでしょうか。
唯一、「3日間で10GB以上」という条件がついているため、日常的に動画サイトを長時間閲覧する人は注意が必要かもしれません。
ちなみに、「ギガ放題」という名称から、固定回線のように容量制限がまったく存在しない通信環境をイメージする人も多いですが、月間での容量制限はないものの3日間ごとのデータ量は見られていることを念頭に置いておきましょう。
ちなみに、3日間で10GB以上に達してしまうと翌日の20:00から26:00(深夜2時)まで通信速度が1Mbps程度に制限されてしまいます。
WiMAXは7GBとギガ放題がある
上記の比較表ではWiMAXのギガ放題プランを一例として挙げて比較しましたが、もちろんWiMAXにも月間のデータ量が7GBまで制限されているプランが存在します。
ギガ放題を選ぶユーザーは確かに多いのですが、2つのプランにはそれぞれメリットとデメリットがあります。
7GBのメリット
まずは7GBプランを選択した場合のメリットからご紹介していきます。ギガ放題プランに比べて料金は若干安く契約できるため、月額料金を抑えたい人にとっては最適なプランといえるでしょう。
なかには普段は自宅の固定回線を利用しており、月に数回程度の出張や旅行用としてWiMAXを契約するユーザーもいます。そのような利用頻度の少ない人にとっては最適なプランではないでしょうか。
7GBのデメリット
対してデメリットとして考えられるのは、月間で利用できるデータ量が7GBでは圧倒的に少ないということです。自宅でも外出先でもメイン回線として利用する場合はあまりおすすめできるプランではありません。
ギガ放題のメリット
ギガ放題のメリットとして挙げられるのは、何よりも月間データ量を気にせずに済むということです。3日間で10GBという制限があるとはいえ、月間の7GBという制限に比べればはるかに緩い条件といえます。
スマートフォンのパケット定額料を抑えたり、パソコンやタブレット端末もまとめて利用したい場合におすすめです。
ギガ放題のデメリット
一方で、やはり最後までデメリットとして残るのが3日間で10GBという容量。テレビも一切見ず、自宅に帰ってから寝るまで常に動画サイトを閲覧しているような人は10GBに達してしまう可能性もあるため注意が必要です。
また、7GBプランに比べるとわずかに料金が高くなる点もデメリットとして挙げられます。
WiMAXギガ放題を使うときの注意点
WiMAXギガ放題を契約し、利用していくうえでどのようなポイントに注意すべきなのでしょうか。今回は2つの点を挙げながら、詳しくご紹介していきます。
3日で10GB制限がある
まずはデメリットの部分でも取り上げた、3日間で10GBの通信容量制限についてです。インターネットの使い方は人によって大きく異なるもの。
仮に一定時間ホームページだけを閲覧した場合と、動画を3時間閲覧した場合を比較すると圧倒的に後者のほうがデータ通信量は多くなります。
しかし、ここで誰しもが気になるのが、10GBを使い切るにはどのようなコンテンツをどの程度使った場合なのか?ということ。そこで、今回は10GBに達する目安としていくつかの実例をまとめてみました。
ホームページの閲覧 (Yahoo!トップページ) |
約25,000〜30,000ページ |
---|---|
YouTube(標準画質) | 約45時間 |
YouTube(高画質) | 約15時間 |
YouTube(超高画質) | 約7時間 |
140字×約30,000ツイート | |
音楽ストリーミング(4MB/曲) | 約2,500曲 |
メール送受信 | 約60,000通 |
LINE(通話) | 約500時間 |
LINE(テキスト) | 12万通 |
上記の表を見ても分かる通り、最もデータ通信容量を消費しやすいのが動画コンテンツであることが分かります。
ちなみに、データ通信容量はWiMAXルーター本体の設定画面から確認することができるため、上記はあくまでも目安にすぎないことを覚えておきましょう。
LTEオプション月7GB制限がある
WiMAXのプランには「LTEオプション」というものがあり、auのLTEネットワークを利用できます。しかし、LTEオプションは月間7GBの制限がついており、ギガ放題のように無制限で使うことはできません。
山岳部などWiMAXの電波が届かないところに行った際には重宝するのですが、麓に戻ってきた際に電波の設定切り替えを忘れていると7GBに達してしまうことがあるため注意が必要です。
WiMAXギガ放題をおすすめする人
WiMAXギガ放題の特徴がわかったところで、具体的にどのような人におすすめなのでしょうか。いくつか考えられる例を挙げてみました。
ポイント
- 動画サービスをよく使う
- ネットをよく利用する
- ビデオ会議やチャットをよく使う
- オンラインゲームをよく使う
- パソコンなど複数のデバイスに接続する
- 自宅のメイン回線としても使用する
- 友人や家族で旅行に行く機会が多い
動画やネット自体の利用頻度が高いというのは大前提ですが、接続するデバイス数も重要です。1デバイスごとの容量はそれほど多くなかったとしても、デバイスの数が増えると容量も逼迫するものです。
また、友人や家族での旅行が多い場合もWiMAXのギガ放題が重宝するはず。外出先で誰かが通信制限の対象になったとしても、WiMAXがあればシェアすることも可能なので喜ばれることでしょう。
WiMAXの7GBプランをおすすめする人
反対に、ギガ放題ではなく7GBのプランをおすすめできるのは次のような人になります。
ポイント
- メール、最低限のネット利用
- 利用するデバイスが限られている
- 外出時専用の回線として持っておきたい
ギガ放題とは対照的に、やはりインターネット自体の利用が少ない人や、サブ回線的な用途を想定している方におすすめといえるでしょう。
月額料金が安いからといって、安易に7GBプランを選んでしまうと使いたいときに使えなくなる可能性があるため注意が必要です。
WiMAX各プロバイダの料金比較
WiMAXにはさまざまなプロバイダが存在しますが、当然のことながら料金やキャンペーンなどの内容はさまざまです。
大まかに分けるとギガ放題と7GBというプランが用意されていることは共通して言えることですが、細かく見ていくとユーザーごとに最適なプロバイダ、料金プランも異なるものです。
WiMAXのプロバイダは大手の有名なところから、サービス開始から間もない企業まで多様です。
自分自身の使い方やニーズに合ったWiMAXプロバイダを探すためには、毎月のWiMAXキャンペーンを比較した記事を用意してるため、ぜひそちらを参考にしてみてください。
WiMAXギガ放題は快適か?口コミをご紹介
Twitterではギガ放題を選んで快適にインターネットが利用できているユーザーが多数います。いくつか口コミをご紹介していきましょう。
ビリーペア割とかあるんや!
ぼっちで申し込みになるやろうけどwそいや加賀フェスにZOC来るんや!
大森さんその日高知やしな( .. )固定回線の代わりにWIMAXにしたけどめっちゃ快適。3日で10GBの謎な縛りあるけど重い動画見んし問題無し👏
よーやくWIFIある生活やから快適😊
まとめて呟いといた笑
— はちお(せんせー)🌎🃏 (@yokaichi_inc) 2019年5月10日
動画サイトのヘビーユーザーでなければ速度制限もかからずに快適に利用できているようです。
JCOM→WiMAXに切り替えた。
TVは無くなるけど通信費は半額以下になりました( ˘ω˘ )
3日で10GB制限に引っ掛からなければ快適。
普通にWebサイトやSNSしている分には問題なし。
ただ動画視聴が多い人は注意しないといけないかも。— 桜餅@美容ブロガー (@mochi_beauty) 2019年4月25日
固定回線からの切り替えで料金が大幅に安くなったとのツイートもあります。
wimax思いのほか低速化ラインの10GB切らなくて快適
配信高画質で見たら一発で持ってかれそうだけど
— デデックス (@dedexy277864) 2019年3月11日
自分にはギガ放題は必要なのかしっかり判断しよう
ギガ放題は固定回線のような完全無制限のプランではなく、3日間で10GBという制限が設けられていることを忘れずに覚えておきましょう。
しかし一方で、10GBという容量は一般的な使い方をしている以上は不自由しない容量でもあるため、固定回線からWiMAXへ一本化することによって料金を抑えられるかもしれません。
いずれにしても、現在どのようなインターネットの使い方をしているのかを見直したうえで、最適なプランを選択しましょう。